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Tree of Light オランダのオーガニックライフをお届けします。

デンハーグ市にある隠れ家的宿とヒーリングサロンを営んでいます。健康的な食べ物や植物療法を提案しています☆ チャリスウェルフラワーエッセンスプラクティショナー&ハーバリスト見習い中


by Shoko

オランダ、アロマテラピーの世界


先日、重い腰を上げて?やっとフランス式アロマテラピーのスクールへと
お邪魔しました。

でも書きましたが、
デンハーグ近郊の田園風景の中にフランス式のアロマテラピースクールを
経営されている方がおられます。

近年、話題になりつつあるメディカルアロマの世界です。
オランダ、アロマテラピーの世界_b0305124_04531410.jpg
私はもともとはイギリスで資格を取った
フラワーエッセンスのセラピストなのですが
同じ時期にロンドンにあるIFA(国際アロマセラピスト連盟)スクールの
短いコースに参加をしたことがあり、フラワーエッセンスと
アロマテラピーは異なるものでありますが、
上のレベルになりますと、フラワーエッセンスも
解剖生理学を学ばなくてはいけなくて

現在、日本女子大の科目履修生として
解剖生理学に手をつけはじめましたが、

日本語で下準備して
IFAのスクールか、フランスアロマテラピースクールで
解剖生理学や体、内部を学ぶことで、フラワーエッセンスの正式なセラピストとしての
道が広がる可能性があるのではないかなと思っています。
といっても、お財布との話し合いで、まだ入学を決意するところまで
いっておらず、
いずれにしても入学が秋なので、それまで
考えます。

年はとるし
お金はかかるし

もうとにかくゴールがない、
勉強、勉強の世界です。

今回、このスクールにお邪魔して
学校を見てみたいと強く希望したのは

まず、ここの先生と
国際的にご活躍のオランダ人アロマセラピストが
知り合いであること、

オランダのアロマテラピーの業界が
ターミナルケアを視野にいれていることでした。

3年前、偶然ですが、私はフラワーエッセンスの講習会で
訪れたチャリスウェルの庭で、日本人のプロであるアロマセラピストと
知り合いました。
彼女のターミナルケアとアロマの世界に対する情熱の
すごさに感動しました。

その感動は本日も続いています。

そして、その友人を通して知ったのが
オランダ人のセラピストさんが
メディカルアロマの知識を持ち、
重病の患者さんへのサポートをされていることでした。

イギリス、オランダはその道を切り開きつつあります。


わたしは父を昨年の5月に亡くしました。

ずっと遠方に住んでいたので
死によって二度と会えないといわれても
ピンときませんが、

父の死後、なにかしら後悔の念が押し寄せ
12月は夜中に自然に泣いてしまうという
日々でした。

苦しい、とにかく苦しい、寂しいというよりも
なぜこんなに苦しいか

自分なりに気持ちの整理をつけてみました。

最後の2週間、父の病室にいたときのことを
思い出し、

最後の日を思い出し

なにが辛かったかというと

父をあんな粗末な部屋で死なせてしまったことに
子として申し訳ないということでした。

父は家族や親せきに迷惑をかけなくていいように
自分の一生を快適に過ごせる分の
お金は持っていました。

しかし、家族の意向もきかれないまま
父は小さな個人病院に送られ
狭い、粗末な部屋に2週間おかれ

最後を迎えました。

花一本もない、植物もない、気が和むような
ものは何一つない、
ただ死ぬのを待つだけの部屋だったと
それをいまも思っています。

あんな物置のようなところで
父が最後をむかえ、
親戚がきても、部屋が狭すぎて全員はいれない状態でした。

こんなことをいっても
もう認知症でなにもわからない人と思われていますから
病院側もそういったケアは皆無なのでしょう。

お父さん、ごめん

なぜかあの粗末な部屋のことだけが

許せないことでした。

しかし、年明けに一つ気が付いたのです。

わたしは父の病室に

父用のフラワーエッセンスと

自分でつくった精油が数種類まざったクリームを
持参して

毎日、手や足をマッサージして

顔をふいてクリームを塗っていました。

お父さんは
見えないけど

お花の香りにつつまれて

死んでいったのだと。

フラワーエッセンスやアロマのクリームは
その為につくられて

その為に、あの日のために

わたしは勉強したり、何度もイギリスを
訪ねたりしていたんだろうなと
思ったのです。

父はよい香りに包まれて旅たちました。

納得したのは

クリスマスの時に教会を訪ねた時でした。

イエスは生まれたときには馬小屋で
ベットもないから、餌をいれる桶に寝かされて
そこに乳香を持った人物が現れ、香りで祝福を
うけておられます。

あ、お父さんも死んだ時は粗末な部屋だったなと思い
でも、よい香りにつつまれて、大げさだけど
イエスと同じようではないか、と

香りの祝福や、守りの存在の重要さに
気が付いたのです。


その気づきから

アロマスクールを一度訪ねてみようと決めました。


私が子供のころは
病院にお花をもっていくことができました。

今はアレルギーなどの関係で
病室に花や植物を持ち込むことが許されていません。

無機質な部屋で
植物からの癒しも受けれず
時が過ぎていく現実に

今、アロマテラピーやフラワーエッセンスがターミナルケアに
必要だということを強く思いますし

もう、二度と、父の時のような想いを
したくないという気持ちがあります。



今のこの気持ちが私の将来にどうつながっていくのか
まだ自分でもわかりませんが

父の死は明確な目標を私に与えてくれたのだと
思っています。




by kuronekoryokan | 2018-01-15 09:52 | デンハーグ情報