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Tree of Light オランダのオーガニックライフをお届けします。

デンハーグ市にある隠れ家的宿とヒーリングサロンを営んでいます。健康的な食べ物や植物療法を提案しています☆ チャリスウェルフラワーエッセンスプラクティショナー&ハーバリスト見習い中


by Shoko
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オードリー・へップバーンの愛したオランダ料理

昨年購入していた大好きなオードリーヘップバーンの料理本です。

オードリーは生前、自叙伝を書くことを拒んでいましたが
実の息子である著者が自分の子供たち、つまりオードリーの孫たちが
おばあちゃんを銀盤のスターとしてしか知らなかったので

料理を通してオードリーの生前の姿を描いています。


開いてみて始めたわかった、オードリーのオランダに対する想いに
涙なしでは読めませんでした。

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オードリーの父親はイギリス人、母親はオランダ人です。
戦中の一番厳しい時をオランダで過ごし、ナチスドイツ軍が
占領した厳しい年月をオランダのアーネムにて過ごしました。

終戦直前のオランダは飢えで大勢の人が餓死し
オードリーは雑草やチューリップの球根を食べて
水をのみお腹を膨らませて、ギリギリ生き延びました。

親類は銃撃され、家は奪われ、
父親は失踪しました。

戦中、戦後の苦しい時代の経験が
晩年の平和活動に影響をしていること、この本を読むと
あらためてオードリーの心の強さを感じるのです。


オードリーはオランダ語を話したということも
有名なことです。

公式にはイギリス人でありますが、

彼女はそれでも祖国はオランダであると
言っていたそうです。



この本の最初のレシピはHutspot
オランダの代表的な冬の食べ物です。

昔、昔、オランダがスペインに占領されていた時
独立をもとめて市民は立ち上がりました。
スペイン軍がオランダの市民を飢えさせようとした時
最後残ったわずかな食べ物が、ジャガイモとにんじんで
あったことから、解放された時にこの材料を煮込み、食べたことで
伝統的なお料理となっています。


つまり、侵略者に対する抵抗、自由を求める
不屈の精神を表すジャガイモ料理なのです。




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オードリーは晩年、パートナーであった方と二人
このじゃがいも料理を食べながら、二人しかわからない言語、
オランダ語を話していたそうです。

祖国の不屈の精神を忘れないこと
また、二人の歴史を忘れないために

静かな食卓であったそう。


さて、材料を紹介しましょう。

牛肉の肩ロースを準備するようにかいてありました。

お肉屋さんにいくと、
有無をいわさず、このお肉を渡されました。

塩と胡椒だけでの調理となります。


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じゃがいも、たまねぎ、にんじん

材料はこれだけです。

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お肉は弱火で1時間半煮込み、
その後、強火でどんどん煮汁を煮詰めていきます。

わずかに残ったソースを薄切りしたお肉、つぶしたジャガイモとにんじんに
そえて、出来上がり。



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この本が立派なのは
ソーセージはオランダ語表記で、
忠実にレシピを再現しています。

マスタードを添えるように書いてあったので
北部のマスタードを用意しました。


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とてもとても地味な料理ですが
オランダ人の強さと不屈の精神を
この料理で忘れなかったオードリーの
生き方と料理の意味を感じました。

実はこの料理をつくるのに、調味料、
塩と胡椒だけでは不安になり、インターネットで調べると
ブイオンをつかっているところがありました。

しかし、これが元祖オランダの味、
素材の味をいかした、シンプルでしゃきっとした味に

オードリーのすらっとした美しさを
思い出すのでした。



Commented by mycornerofworld4 at 2017-11-06 14:38
きのうの夕飯がまさにこの料理でした。オランダ人の夫が「君がカレー作らないなら、僕がシチューを作るね。」と言って作ってくれたんですが、こんなにすてきなお話があったとは!
Commented by kuronekoryokan at 2017-11-07 03:02
わー、やはりオランダの冬のメニューをこしらえたんですね!わたし、この本読んで、オランダのことがすこしわかってよかったですし、飢えるのがどんなに苦しいかって想像することもなかった自分も恥ずかしかったです。自由の象徴のおいも料理これからも食べていきたいと思います♡
by kuronekoryokan | 2017-11-06 14:23 | オランダ社会 | Comments(2)