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Tree of Light オランダのオーガニックライフをお届けします。

デンハーグ市にある隠れ家的宿とヒーリングサロンを営んでいます。健康的な食べ物や植物療法を提案しています☆ チャリスウェルフラワーエッセンスプラクティショナー&ハーバリスト見習い中


by Shoko

一つのヨーロッパがなくなる日。

イギリスのEU離脱問題ですが、
このニュース、田舎に引っ込み、インターネットのないところで自己ワークしていましたので
翌日、知りました。まさか、まさかの離脱な結果ですが、実は、意外と離脱票が増えるんではないかなと
思っていたんです。

というのも
どうせ、残留だから自分くらいは、離脱にいれとこー♪をなにも考えずに
票をいれる人がいるだろうと予測していました。やはり蓋をあけたら、離脱になっていた。057.gif

今回の騒動で、再投票とかいっていますが、結果が悪いからといって再度やるというのは
投票の意味がない。

金融街にお勤めの方や、中流以上の生活で、常識がある人は残留の意思表示をしていました。
ところがです、そんなお利口さんばかりじゃこの世の中はない。

12年前にロンドンに住んでいましたが、当時、わたしはロンドン一等地の大きな家で
住み込みのこもりをしながら、昼間、学校にいっていました。
一等地に住むと、世間がわかりません。学校にいくと、いわゆる、ロンドンの郊外のほうの暮らしの
ことをいわれたり、子供の肥満が多いとか、中学卒業できない子がいるとかきいたのですが
そんなこと、ナイツブリッジの生活では、一人もみかけないし、英語だって、みなさんとても
美しい発音で、きれいな生活。

一方でゾーン1から郊外に向かうバスにのってみると、中学生くらいの男子が制服もだらしなく着ていて
話すことといえば、くそったれ系、おまえなんて死ね、系の会話で10分とか
残念ながら、学校にいっている意味もないし、これが大人になって、次の世代もその次の世代も
このくそったれな会話で子孫繁栄。

はっきりいうと、
そういった格差を置き去りにしたまま、一部が異常に繁栄してしまったことに
今回の結果につながっているのだと思います。

彼らに、やれ、関税やら、経済やら、企業の都合などいって脅したところで
大切なことは、その日、どこのスーパーが安いかという情報であって、

遠い金融街の話など、この世の話とは思ってない。

昔、お世話になっていたナイツブリッジの家では掃除のおばさんがきてくれていました。
そのおそうじの仕事をみつけるのでも難しく、彼女はポルトガルから移住してきている人。

子供の自転車さえ買ってあげれないと、嘆いていました。

あの子はもう20歳前、たぶん大学にはいくことはないでしょう。

現実はこうであって、

その現実にたいする不満や怒りをどこにぶつけるか、というと

裕福に暮らしている人の暮らしを奪う、ことではないかな、と思うのです。

残念ながら、今回のことで、英国の経済状態は下がると思います。

貧しいものはもっと貧しくなるかもしれないし、

以外と金融街にいる人たちは、さっさとロンドンを見切って次に渡っていき

結局は、街が廃れる方向性になるのではないかとみな恐れています。

楽観的な人はEU側と有利な経済条約を結べるともくろんでいるようですが

美味しいところばかりをとって、負の部分を受け入れないとなると

EU本部も絶対にその案は受け入れないので

やはり今回の離脱はだれにとってもお得な話はないのですが、

お得なお得でないか、の話ばかりで、そこに人間の存在を感じないので

人間として、関係性をどう築き上げたいのかを

一度、考えてみたいものですよね。



by kuronekoryokan | 2016-06-28 20:22 | オランダ社会