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Tree of Light オランダのオーガニックライフをお届けします。

デンハーグ市にある隠れ家的宿とヒーリングサロンを営んでいます。健康的な食べ物や植物療法を提案しています☆ チャリスウェルフラワーエッセンスプラクティショナー&ハーバリスト見習い中


by Shoko

難民問題に思う。

最近、年末でおきたケルンの暴行事件で、ヨーロッパは一気に緊張が高まっています。
事件を起こした移民と思われる集団に最近の難民がいたということで、難しい問題です。ドイツの
メルケル首相のお顔をみると、複雑になります。人間性善説でいくと、メルケル首相のいっている
こともなっとくできますが、こうやって、他人の土地で、無礼を働く人間は、やはり、居てほしく
ないというのが現状です。
難民問題に思う。_b0305124_07151078.jpg
例の暴行事件の後、ベルギーのブリュッセル近郊では電車の中で、難民の子供たちが
いたずらをしたり、オランダでもアルメーレという比較的新しい町で、若い人が多く住む地域でも
少女が被害にあっているということでした。

難民を受け入れる施設の村では、反対派が声をあげ、かなり難しい問題となっています。

いままでにない状態の難民受け入れに、戸惑っている政府や、関係者。
かつて受け入れていた際に、私がオランダ語の学校に入っていたこともあり、
政治難民と机を同じくして、勉強する機会がありました。

当時の元難民と現在の難民の感覚は、明らかに違ってみえます。

こちらにこれば、すぐに家を与えられるとか、すぐに就職活動できる、とか
思わせる情報に踊らされ、現実が、違うとわかると、それを態度に表すという、
これまでにない状態であることが、以前の難民と違うことでしょう。といっても、この態度の悪い
人たちは一部で、あとはいい方も多いと信じています。

私が勉強していた時は、母国でかなり高い教育をうけた、学者や医者がいました。
命がつながったことで、一から、言葉を覚え、生活習慣を覚え、その年月は、短いものでは
ありませんでしたが、当時は、腹をくくって学ぶ姿勢の難民が多かったと思います。

映像をみていると、スマホをもって歩いている姿、かなりの情報を仕入れているでしょうし
普通以上の生活レベルのシリア人がドイツやオランダに入国しているようです。

誰もが仲よく過ごせたらいい、とそれは理想ですが、

歩み寄るのが以前よりも、もっと難しくなっている理由の一つに、
無責任な希望を持たせる情報が、インターネット上にあふれてしまっているということです。

これは難民だけの問題ではありません。わたしたちの日常生活でも、知らない間に
変な情報に誘導され、現実は実は違ったとわかったとき、変な行動に起こす人もいます。

日本が難民受け入れがとても否定的なことにたいして、異議を唱える方もいらっしゃいます。
わたしも難民と共に学業に励んだ経験から、日本もすこし、受け入れたらいいのにな、と
思うこともありますが、難民には、まず、その受け入れてもらった国の言葉や文化を学ぶ、身に着ける
ことが求められます。はたして、日本人が、お箸の持ち方から教えきれるか、というと
難しいところです。

わたしは難民センターがある長崎県で育ちました。
子供のころは、フェンスで囲まれていて、難民さんたちがお洗濯していたり
手をふってくれたりしていました。
マラソン大会のときに、苦しいなあ、とぜーぜー、いっていると、フェンス越しから
応援してくれたのは難民さんたちでした。

今は厳しいセキュリティの建物となり、
東洋のアウシュビッツといわれ、塀に囲まれ、噂では空すら見えないとききます。
これはやりすぎです・・・。

ドイツやオランダにきて、不満がある人たちを日本の難民センターにいれたら、
空もみえないかもしれないのですから、まず、適応できないでしょう。

なにか、いい方法があればいいのですが、

本当にエゴのぶつかり合いで、大きな不安要素となっています。







by kuronekoryokan | 2016-01-22 07:33 | オランダ社会