日本ではうさこの名称で親しまれているオランダの絵本、ミッフィーの生みの親、ディック・ブルーナさんが
2月16日、ユトレヒトにあるご自宅で眠りながら永眠されたとのことでした。
2011年の東日本大震災の際には、涙のうさこの絵と共に暖かいメッセージを送ってくださった
ブルーナさん。
私がオランダに住み始めたころは、ブルーナさんがユトレヒト市内で自転車に乗っていたのを見かけたと
おっしゃる方がいらっしゃいました。アトリエまで自転車でいき、お仕事は自分でこなされて
このシンプルな線で描かれた愛溢れるキャラクターたちを生み出されてきました。
引退を発表されたとき、もううさこの続編がないことを知り、ファンは、すこしずつ心の準備を
してきたのだと思います。
引退発表の際、すでにご高齢であったことや
いつか、ブルーナさんがいなくなるんだろうな、と思っただけで、ぽろっと泣けてしまうほどの
この愛されるうさぎシリーズが世界中の子供や大人にどれだけの勇気や愛を与えてくれたのでしょうか。
オランダという小さな国から生まれたこのうさぎの話が
世界中で愛された秘訣は、もちろん絵の魅力もですが、ブルーナ氏のお人柄と性格がにじみ出た
すてきな笑顔に癒されてきました。
このニュースをきいたときに、気が付いたら、涙がでてきました。
さよなら、うさこ、
さよなら、うさこのお父さん。
眠りながら亡くなれてたとのこと、
ご自宅で最期だったと知り、これもまたオランダらしい生活習慣だな、と思いました。