クリスマスのテーブル~自然を楽しむ~
2013年 12月 24日
自然な形で、自分でも気にいってます。お稽古にいった時よりも、つくった喜びがありました。
中央の果物二つは台所から、
のまなかったバラのお茶の花びら、
他は森で拾って来た植物やお花なのです。
12月になるころ、
ひどく自分がお金に惑わされているというか、消費することに疲れてしまった、もう嫌だ、という
状態になりました。たぶん、人生最大の、そういった時期でした。
ご飯食べるのもいやになって、
食べずに2日間、考えました。
まもなくクリスマスだけど、テーブルの上を飾るお飾り、お稽古代も払う気がしない、そもそも買う気も
しない、今年は、お飾りなしか・・・と思いました。
でもなにもないからこそ、どうにかして飾るのが、自分だったような気がして、
それから、ガーデナーの従姉妹にきいて、冬のお勧め植物はなにか、と尋ね、海の近くにある森へと
いったのです。冷たい風の音、近くの海の音がまざって、森林の中、気持がいい。沈んだ気持ちも
なんとなくすーっとしていったのを覚えています。
松ぼっくりありましたよ。
はい、拾ってきた材料たちです。赤い実や黄色い実もあります。モス(苔)もふんだんにありました。
小さな瓶に枝をいれて、キャンドルに火をともして、果物を盛ると、なんとなくワクワクしてきます。
さて、ケーキも焼いてみました。さわやかな香りがするオレンジのケーキです。
鮮やかなオレンジが、テーブルを華やかにしてくれます。わたしはゴテゴテしたケーキよりも
こういったシンプルな形を好みます。これは昼間の写真です。
夜になっても、ほのかにオレンジ色が効いています。
冷凍庫に眠っていたバター、風車の粉、農家の卵、みかんジャムで出来あがったケーキ。
風味もよくて、満足です。
最初は、
「なにも今年はないな、、お金つかうのがいやだな」と思いました。
それから、いろいろと考えて、そんな時だからこそ、なにかで飾ってみることが自分には大切じゃないか?と
思いました。それが自分であることも思いだしました。
無いからやらない、ではなく、アイデアを生み出すことはとても大事なんだと
夜にアレンジをつくりながら、思ったものです。
これにサラダ、スープで私は十分です。
さて、今回のオレンジケーキは、夏みかんマーマレードケーキのレシピを使わせていただきました。わたしはあまりバターやミルクを食べませんが、時折、乳製品がはいったお菓子をつくるときは、現在、インド在住の多田千香子さんのレシピをいつも使わせていただいています。
(ちなみに12月24日パリのチョコレートレシピ帖が発売されます。他の著書も遊び心があってかつクールなお菓子が好みです♪)
このテーブルアレンジはお正月にもアレンジがききますので
ぜひ、皆さまもおためしになってください。公園など、自然があるところにいくと
意外といろんなものが落ちているものです。
たぶん、日常生活でも、気がつかない大事なことがある、ことと同じだと思います。
それでは、皆さま、素敵なクリスマスをお過ごしくださいね。
from くろねこ旅館
おまけ
こちらのリースも手作りしました。森でひろってきた材料と、頂いたものに掛っていたリボンをつかって、まとめました。そして中央のクリスタルは、NYの理恵さんが贈ってくださった一粒の光です。昨年、NYのマーケットでみかけたこの飾り、「綺麗ですね」というと、ひとつ、ぜひ、といってくださって、マーケットまで買いにいってくださったのですが、売り切れ。今年もあったよ!ということで、忘れておらず、贈ってくださいました。このお気づかいに感謝。クリスマスのリースにふさわしい光です。すべて、わたしのものではないものから出来あがりました。
これまた、人生と似てますね。
2013年、私のホットなクリスマス♪